善の循環と任意売却(任売)との関係
任意売却(任売)は競売と比較して、売主から見れば世間に公表されることなく、再生が可能となり、買主からすると相対取引なので価格が高騰することがなく、債権者からすれば無税償却が可能となり、弁護士からすれば報酬が得られ、不動産業者からすれば仲介手数料が得られ、賃借人からすれば引継ぎがスムースにいくなど、うまくまとまれば全員が得となる方法です。この場合、損する人はこの中には誰もいません。
あえて言うならば、確かに銀行は貸し倒れとなり、損が発生しているものの、公的資金が注入されその後銀行株も上昇しているので損はしていない。となると、公的資金は国民の税金なので、結局国民が損をしたことになるのですが、売主は債務免除となりうる可能性があるが再生することにより利益を上げ、そして税金を支払うことによって国民に返すことが出来る。この「善の循環」が機能しつつあり、日本経済も上向き加減となっていると解釈するのはいささか伺った考えでしょうか。
最近では競売価格が高騰しているので、競売を検討する金融機関も多い上、そもそも金融機関の体力しだいで任意売却(任売)が決まる。物件の価格は、コストを全て包括して計算することがポイントです。
コストとしては、管理費滞納分、税金の滞納分、引越し代、弁護士費用、抹消費用、解体費、測量費、リフォーム費用などですが、市場価格からこれらのコストを差し引き、債権者の抵当権抹消費用を確定させ債権者の了解を得て取引を成立させる交渉が出来る事が大切です。


